生前整理：２．生前整理の必要性
ここまで、生前整理の意味や遺品整理との違いについて書いてきました。
このページをご覧になっている皆様はご自身のこれからの人生についてお考えになっている方だと思います。突然ですが皆様ご存知でしょうか？日本は世界を見渡しても屈指の長寿大国です。国内の男女の寿命平均を見ても80歳を優に超えています。ただ、ここで一つ考えていただきたいことがあります。寿命と健康でいられる年齢は異なるということです。病気を患い、寝たきりの状態で生前整理を行うことは難しいのは容易に想像が付くと思います。健康な今だからこそ生前整理が必要なのです。では、なぜ生前整理が必要なのか？生前整理にはどのような必要性があるのかについて書いていきます。
残していく自分の家族や親族への負担を減らす
もし、皆様がご自身で生前整理をせずに亡くなってしまった場合、皆様の身辺整理を行うのはもちろん親族の方になります。そのような状況になると多くの方は遺品整理業者に依頼することになるかと思います。しかし、高齢化が進む現代の流れに付込んで作業の割に合わない高額な料金を請求する悪徳業者も増え、そこから生まれるトラブルも少なくありません。
さらに、遺品整理はかなりの労力と時間、お金を必要とします。生きている年数が長ければ長いほど荷物や持ち物は多くなるために荷物の多さや必要なものの仕分け等に頭を悩ませる方も多いのです。
このようなことを防ぐためにご自身で少しずつでも身辺整理を行っていくことで親族の方々への負担を軽減することにも繋がるのです。
残された人生を充実させ、身軽に
自分の周りを見渡してみると、思い出や何かの記念品であったり、どうしても処分することが出来ないお気に入り、もしくは愛着が湧いている物もあるのではないでしょうか？その一方、全く使用していない物や長年目にすることすらなかった物もあるのではないでしょうか。そのような不要なものを一気に処分することによって自分の周りにあるものは全てあなたにとって大好きでお気に入りのものばかりになっていきます。同時に荷物が少なくなることにより、今のお家が広いと感じるならば身軽に引越しも可能となるわけです。荷物を少なくするという感覚と共に好きなものに囲まれた生活というものを意識することであなたの人生の質というものはさらに充実し、向上していきます。
体力が落ち、体の自由が利かなくなる老後に備える
先程も少し書いた内容ではあるのですが寿命と健康でいられる年齢は全く異なります。年齢を重ねれば重ねるほど体力は落ち、ご自身の体は思うように動かなくなっていきます。そんな時にご自身の荷物を整理していくということはもちろん体の負担になります。力も弱くなることから、整理中に怪我をしてしまうということも少なくありません。
そして、体の老化はもちろん、脳の老化も同様に必ず進行してくる問題です。脳の老化は今ある判断能力や思考能力を低下させていきます。そうなってくると大事なものを過って捨ててしまうということも十分に考えられるわけです。老後に苦労することなく、しっかりと考えた上でご自身の荷物を整理するために今の内に取り掛かることが必要なのです。
何気なく行う普段の家事の負担を軽減させる
先程の項目では年を重ねてから生前整理を行う大変について書きました。しかし、年齢を重ねるとご自身の荷物を整理するだけではなく、普段何気なく行っている家事も大変になります。身の回りにある本来であれば不要な物がたくさんあると、掃除も重労働となっていくのです。重いものを動かしたり、中腰を長時間保っていたりと体に大きな負担をかけます。その負担がより自分の体を弱らせていくことも当然あります。
当たり前の話なのですが掃除が出来なくなるとゴミがたまっていき、部屋は汚くなっていきます。掃除の頻度が減ることで現状の部屋の清潔さを保っていくのは難しくなっていくのです。その問題を解決させるためには部屋の物、荷物を少なくしていくことなのです。今の内から自分の荷物を少なくしておくと、掃除なども非常に楽となります。さらに、いらないものを処分することにより、残る持ち物は必要なものとご自身にとってお気に入りのものとなります。そうなると、自然に物も丁寧に長持ちさせるように使用するようになるでしょう。
生前整理は、未来の生活をより楽に、快適にすることに繋がっていくのです。
弊社も応援しています！
